地獄めぐりツアーに参加。地獄へ行ってきました!

2020年01月13日

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地獄へ行ってきました
地獄へ行ってきました

日本一のおんせん県、大分で地獄めぐり をしてきました。

おんせん県、大分

日本一の湯量を誇るおんせん県、大分。
別府八湯と呼ばれるほど、温泉の種類も多く楽しめる日本きっての温泉地です。
地獄めぐりは別府市。
この別府市だけのお話かは定かではありませんが、一日で湧き出す温泉の湯量は日本一。
ですが、この湯量を一日で使い切れていないんだそうで、ほとんどの温泉は海に流されている状態なんだそうです。
なので、大分の温泉に訪れた際には、バッシャバッシャと温泉を贅沢に使って入浴したほうがいいそうです。

ちなみに、大分県ではご自宅に温泉を引いているところも多いそうですが、別府市ではそういったご家庭から9000円/月の税金を徴収しているんだとか・・・
また、温泉の泉質が強いため、一般的なバスタブは使えず、特注のお風呂になるそうです。
メンテナンスも泉質によって頻度が異なるそうです。

むぎ(哀)
むぎ
毎月9000円の税金はキツイね。
はる(哀)
はる
お風呂も特注とか、お金持ちしかできないね。

地獄めぐり

地獄めぐり とは、別府地獄組合が運営している温泉噴出口をめぐるツアーのこと。
温泉噴出口のことを「地獄」と呼んでいるんだそうです。
この地獄地帯は、千年以上昔より噴気・熱泥・熱湯などが噴出していたことが「豊後風土記」に記せられ、近寄ることもできない忌み嫌われた土地であったといわれています。

今回は亀の井バスが運行している定期観光バス「別府地獄めぐり」コースを利用しました。
このツアーでは7つの地獄めぐり をします。
出発地点は別府駅か別府駅から徒歩10分前後の北浜バスセンターから。
一日二便、9:20出発と14:00出発とがあります。
(北浜バスセンターからはその5分前の出発となります。
ツアーの所用時間は約3時間とのこと。

地獄めぐり
大分駅東口。
こちら側にバスが停車します。
むぎ(楽)
むぎ
駅がとってもおしゃれ!
バス停はこんな感じなので分かりやすいかと。
バス停はこんな感じなので分かりやすいかと。
地獄めぐり
こんなバスが迎えに来てくれます。
非常に目立ちます。
地獄めぐり
角が生えているので目立ちます。
そしてこの前で記念撮影する人もいます。

バスに乗車するとき、パンフレットと入場券(パスポート)を渡されます。

左がパンフレット、右がパスポート。

パスポートをなくしてしまうと入場することができません。
7か所すべてで提示する必要があります。




出発

定刻になるとバスが出発。
バスガイドさんがいらっしゃって、注意事項やらいろんなお話を聞かせて下さいます。
その中で、帰りのバスの時間について尋ねられます。
私は17時17分、別府駅発のバスに乗車して由布院に向かう予定だったので、手を挙げてそのことを伝えました。
すると、時間等を確認して、場合によってはタクシーで戻ってもらったりなどの措置を取る必要があるとのことでしたが、極力間に合うようにしますと言ってくださいました。
なので、恥ずかしがらずにきちんと伝えることが大事です。
ちなみにバスは1時間に1本など、かなり本数少な目です。

海地獄【国指定名勝】

ツアーの一番最初は海地獄。
こちらは国指定名勝と呼ばれています。

海地獄の入り口
海地獄の入り口

平成21年5月15日に開催された国の文化審議会において、文部科学大臣に「別府の地獄」として国の名勝に指定するよう答申され、平成21年7月23日告示されました。
指定物件は海地獄、血の池地獄、龍巻地獄、白池地獄の4地獄。

大分県内にある名勝としては大正12年に指定された耶馬渓に次いで、86年ぶり2件目。
4つの地獄の指定理由は
「日本古来の温泉地として名高い別府の中でも、独特で多様な色彩・形態の下に湧出する観賞上の価値、名所的・学術的価値の高い泉源である。」
となっています。

入ってすぐに美しい庭園が広がっています。
すでにここも温泉。
白いのはもちろん湯気です。
まだ桜も咲いています。
海地獄
海地獄

なんと美しい・・・
真ん中で噴出しているのが見えるでしょうか。
ものすごい蒸気音がします。

別府の地獄のなかでも最大の海地獄は、綺麗なコバルトブルー。
地獄というのがふさわしくないほどの美しさです。

池の青色は、温泉中の成分である硫酸鉄が溶解しているためらしいです。
園内では、温泉熱を利用してアマゾン地方原産のオオオニバスや熱帯性睡蓮を栽培しており、オオオニバスや熱帯性スイレンの開花期は、5月上旬~11月下旬で、朝方が見頃なんだとか。

泉質:含食塩酸性泉(ラジウム硫酸鉄を有す)
深度:泉脈までの深さ200m
泉温:約98度

むぎ
むぎ
この地獄が一番見ごたえあったかも

温泉玉子と地獄プリン

地獄めぐり の中で、海地獄は売店が最大級とのこと。
温泉玉子と地獄プリンを食べることができます。

海地獄の源泉で茹でた茹で卵。
海地獄の源泉で茹でた茹で卵。
右下にある竹につられてる籠、ここに卵が入ってます。
右下にある竹につられてる籠、ここに卵が入ってます。
意外とボリュームたっぷりな地獄プリン
意外とボリュームたっぷりな地獄プリン

個人的に茹で卵は大変お勧め。
源泉で7分ほど茹でただけだそうですが、添付されている塩でいただくと、普通の茹で卵とは違う風味となっており、かなり満足しました。
常温で2日持つそうです。

海地獄の入浴剤

こちらの売店でしか購入できないとされる、海地獄の入浴剤もゲットしました。

10袋入り。
割と小さめ。

コバルトブルーのお湯です。
海地獄の温泉成分が入っているのだそう。

鬼石坊主地獄

海地獄から徒歩で移動できる距離にあります、鬼石坊主地獄。
こちらには足湯と休憩所があります。

とても地獄とは思えない足湯はこんな感じ
とても地獄とは思えない足湯はこんな感じ

733年(天平5)に編まれた「豊後風土記」に登場するほど歴史が古く 、明治時代には「新坊主地獄」として観光名所となりました。
50年代後半に一旦閉鎖されましたが、2002年(平成14年)12月16日に、復活を願う声に応えて約40年ぶりにリニューアルオープンしたそうです。

灰色の熱泥が沸騰する様子が坊主頭に似ている事から「鬼石坊主地獄」と呼ばれる様になったそうです。

泉質:ナトリウム、一塩化物泉
泉温:約99度

鬼石坊主地獄のちょっと手前に「鬼の高鼾」と呼ばれる場所。
鬼石坊主地獄のちょっと手前に「鬼の高鼾」と呼ばれる場所。

お湯は出ていませんが、蒸気だけ上がっており、噴出温度は100度と高温です。
音がすごいんですが、それの音が地獄の鬼のいびきに聞こえるということで「鬼の高鼾」という名前になったそうです。

こちらが鬼石坊主地獄。
こちらが鬼石坊主地獄。

このぽっこりと沸騰して盛り上がる様が坊主頭に似ていることから鬼石坊主地獄という名前になりました。
まぁ、最初の海地獄がすごかった分、ちょっと地味です(笑)

ここにスマホを落とす人が多いらしい。
ここにスマホを落とす人が多いらしい。

モグラたたきのごとく、ぽこぽこ出てきます。

温泉施設、鬼石の湯

鬼石坊主地獄の施設の奥には鬼石の湯という温泉施設があります。
お風呂は男女別と家族風呂(5室/車椅子利用可)があります。
男女別のお風呂には、内湯(檜風呂)、露天風呂(檜風呂 又は岩風呂)、展望風呂(檜風呂)があります。
シャンプー、ボディーシャンプー有り、ドライヤー(無料)、鍵付きロッカー(無料)。
家族風呂の利用は4名までとなっていますが、こちらもシャンプーなどの備品は揃っていますのでタオルを持参するだけで大丈夫。
タオルがない場合は、販売していますので手ぶらで来ても入浴可能です。

□入浴料
●普通浴(男女別) 
大人¥620  小学生¥300  幼児¥200 
●家族湯(5室有り) 
1室 ¥2,000(1時間4名まで)




かまど地獄

別府地獄めぐりのひとつ、かまど地獄は、泉温90度の温泉が噴気とともに湧出。
古来より氏神の竈門八幡宮の大祭に、 地獄の噴気で御供飯を炊いていたことがその名の由来。
かまど地獄は1丁目~6丁目までさまざまな湯の池があります。

かまど地獄の入り口
かまど地獄の入り口

泉質:含芒硝弱食塩泉
泉温:約90度

かまど地獄一丁目

かまど地獄一丁目。
かまど地獄一丁目。

茶褐色の熱泥地獄。
かなり地味ですが、90度あります。

かまど地獄二丁目

かまど地獄二丁目。
かまど地獄二丁目。

記念撮影スポットになっているそう。
こちらは100度。

かまど地獄三丁目

かまど地獄三丁目。
かまど地獄三丁目。

海地獄と同じくコバルトブルーの綺麗な地獄。
白色物質は非晶質のシリカ(温泉沈殿物)で70年前後年数がかかって出来たものと推定されます。
約85度。

かまど地獄四丁目

かまど地獄四丁目~六丁目では、おじさんがタバコの煙をつかった実験をしています。
タバコの煙の粒子を核として周りに水蒸気がくっつき、目に見える状態に。
おじさんのタバコの煙に反応して、湯気が増えたように見える実験です。
雲が出来る原理と同じようなものなので、下の水が高温であることが条件とされます。

かまど地獄四丁目。
鬼石坊主地獄に似た地獄。

おじさんがタバコの煙を吹きかけると、
湯気が濃くなりました!

かまど地獄五丁目

かまど地獄五丁目
かまど地獄五丁目

こちらでも実験をやってくれます。
こちらは、前日に雨が降ったりすると色が変わるんだとか。

おじさんがタバコの煙を吹きかけると
湯けむりが増えた!

かまど地獄六丁目

かまど地獄六丁目
かまど地獄六丁目

極楽0丁目~三丁目

かまど地獄では足湯や高温100度のど肌の湯、飲む温泉などもあって、楽しめる場所となっています。
のど肌おの湯は肌に美容効果があるそうです。

鬼山地獄

鬼山地獄は、別名「ワニ地獄」とも呼ばれているほどワニしかいません。
大正12年に日本で初めて温泉熱を利用し、ワニ飼育を開始。
現在、クロコダイル、アリゲーターなど、約70頭のワニを飼育しています。

泉質:ナトリウム一塩化物泉 
泉温:約99.1度

鬼山地獄
鬼山地獄
2018年の8月に誕生したばかりのワニの赤ちゃん。
ワニって長命なんですね。
端にたくさんいるのは、そこから温泉が出てきているから。
口を開けて体温調節するそうです。
はる(哀)
はる
この前、猿を飲み込んでるワニの動画みたからワニ怖い

白池地獄【国指定名勝】

落ち着いた雰囲気の和風庭園にある池は、青みを帯びた白色をしています。
これは噴出時は透明な湯が池に落ちた際、温度と圧力の低下により青白く変化するためなのだそう。
さらに白池には熱帯魚館やピラルク館、県指定重要文化財の向原石幢、国東塔や、郷土美術が展示されている「二豊南画堂」等があります。

泉質:含ホウ酸食塩泉 塩化ナトリウム、ケイ酸、重炭酸カルシウムを含む 
泉温:約95度(噴出口)

白池地獄
白池地獄

血の池地獄【国指定名勝】

血の池地獄までは、再びバスに乗って移動します。
といっても、移動時間は5分ほど。

血の池地獄は日本で一番古い天然の地獄で、一言で言うなら「赤い熱泥の池」です。
地下の高温、高圧下で自然に化学反応を起こし生じた酸化鉄、酸化マグネシウム等を含んだ赤い熱泥が地層から噴出、堆積するため池一面が赤く染まります。

泉質:酸性緑礬泉
面積:約1300㎡(420坪・840畳)
深度:約30m(粘土のため最深部不明)
摂氏:約78度
湧出量:約1800kl/1日

血の池地獄
血の池地獄

血の池地獄から湧き出る粘土から作られた皮膚病に効く軟膏を販売しています。

大きなお土産屋さん、食事処、足湯もあります。

龍巻地獄【国指定名勝】

別府市の天然記念物にも指定される間欠泉が龍巻地獄。
豪快に噴き出した熱水は、屋根で止められているが約30mほど噴き出す力がある。

泉質:含食塩酸性泉
泉温:約105度(噴気)
地下熱水150度

龍巻地獄

約30分~40分の間隔で7~8分ほど吹き出し続けるそう。

ギャラリーはこんな感じ。

吹き出し始めて少しすると、お客さんはすぐ帰ってしまいます。

ツアー利用の注意点

今回、帰りのバスについてあらかじめガイドさんが聞いてくれたため、間欠泉のタイミングなどを電話で確認してくれたりして、ツアー全体の所要時間3時間のところ、2時間40分で駅に戻ってくることができました。
おそらくこれは、時間確認を行っていたためと思われます。
ツアー自体もかなり駆け足で、ガイドさんがさっさと歩いていってしまいます。
じっくり見たい方にはお勧めできません。(本当に早い)

地獄めぐり予約方法

尚、ツアーは事前予約制で、予約さえあれば1名からでも決行だそうです。
↓ ↓ 地獄めぐりの予約はこちらから。
定期観光バス 別府地獄めぐり

電話予約は亀の井バス北浜バスセンター(0977-23-5170)
※受付時間:8時~18時30分まで
予約受付開始は、運行日の二ヶ月前の10時から。
座席指定ではありません。

料金

  • 大人    3650円
  • 高校生   3060円
  • 中学生   2750円
  • 小人    1740円

個人でめぐる際は、それぞれの地獄でそれぞれ支払う必要がありますが、すべて一律料金です。
驚くべきはこれらの地獄は全て個人経営(笑)
そのため入館料がいちいちかかるんだとか。
なかなか楽しめるツアーとなっていますので、是非参加してみてはいかがでしょうか!

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